出張でも私用でも、飛行機に乗ると襲ってくるあのツラーイ耳の痛み……。あれが怖くて、飛行機に乗るのが恐怖になってしまっている人はいないでしょうか?
元CAだった筆者も、あまりの痛さに大人の男性でさえポロポロと涙を流して耐えている姿を見つけ対応した経験が数多くあります。
じつはこれ、痛くなってからではなにをやっても効果がなく、痛くなる前に対処することで防げる場合がほとんどなのです。
飛行機は離陸後と着陸前に大きく飛行高度を変えるので、その時に耳管に圧がかかります。その圧の調整がうまくいかないと激痛に襲われるのです。
よって、大事なポイントは“飛行機の離陸2~3分前”と“着陸30分前”の2回のタイミングを逃すことなく対処することにあります。
それでは、22年間の乗務経験で一番効果の高かった、飛行機で起こる耳の激痛を撃退するステップ3つをご紹介しましょう!
■ステップ1:鼻をかむ
風邪や鼻炎など鼻詰づまりや喉の腫れがある時に、発生しやすのです。鼻をかみ、通りをよくしておくことが一番大切。
鼻づまりはないと思っても、必ず鼻をかんでください。風邪や鼻炎のときは出発前に受診し、できる限り完治させてから搭乗しましょう。
■ステップ2:点鼻薬を使う
耳鼻科医が推奨しているやり方です。普段使用しているものがある人はそれを利用してください。薬局で購入できるものでももちろんOKです。
大切なのは、痛くなる前に点鼻薬を使うことで圧がかかる前に鼻の通りをよくすることです。
■ステップ3:飴をなめる
痛くなってから舐めたのでは効果は期待できません。ポイントは“痛くなる前からゆっくりと唾液をできるだけ出すように舐める”ということにあります。
機内に飴を用意している航空会社もありますが、なかったときに備え出発前に1袋用意しておくと安心でしょう。
まだ飴が上手になめられないお子さんの場合にはジュースやお茶などの飲み物でも十分に効果があります。ポイントはストローを使い、少量を継続的に飲み続けるということ。唾液と同様、液体を飲み込む作用で耳の通りをよくするのが目的です。
以上、飛行機で起こる耳の激痛撃退法3つをご紹介しましたが、いかがでしょうか?
“飛行機の離陸2~3分前”と“着陸30分前”の2回とも同じように、できるかぎり長く時間をかけてこのステップを実施してくださいね。
耳栓を使う、温めるなどの方法もありますが、まったく効き目がないという人もいて個人差があります。
また、バルサルバ法というダイビングなどの時に有効だとされる耳抜きは、慣れていないと強くやってしまったり多用することでさらに耳管へのダメージが大きくなることもあるといわれていて注意が必要です。
どの方法が自分に合うかは個人差があるので、リスクが少なく効果が期待できるものから試してみるといいでしょう。また長年この“耳痛”に悩まされているようなら、一度旅行前に耳鼻科医の診察を受けることをおすすめします。
事前にしっかりと対処して耳痛の心配から解放されて、快適な飛行機での旅を堪能しましょう。
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